オズ:No21-No30

オズの「公式」ストーリー４０冊の中から、このページでは第21作～第30作の内容と感想をまとめてあります。
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（内容）
ウィンキーのはずれにある小国Patchでは、女王は朝から晩まで国民に奉仕させられる。積もり積もった無理がたたったのか、女王のCross Patch６世はある日突然、張り裂けてしまう。次の女王を探しに旅に出たPatchの宰相たちはエメラルドの都でつぎはぎ娘を見つけ、無理やりPatchに連れ帰る。一方、フィラデルフィアからPeterという少年がオズの世界へやってくる。よりにもよって元ノーム王ラゲドーの閉じ込められているノネスティック洋の孤島へ。海底地震のおかげで島を抜け出せた二人。そしてまたしてもオズ征服を夢見るラゲドーだが…。

（感想）
いつも陽気でみんなを茶化しているつぎはぎ娘が、オズマを、そしてエメラルドの都を救うために必死になる様子はちょっと意外で楽しめました。ラゲドーの悪巧み、どうせうまくいきっこないと思いつつ…今回は「あわや」というところまで追い詰めました。もう少しだったのに、惜しかったねえ…。

（内容）
マンチキンの北にある湖Orizon。そこに浮かぶ５つの島から成るOzure諸島の住民は、湖の怪物Quiberonに怯えつつ生活していた。今度のQuiberonの要求は「３日以内に不死でない娘を差し出す」こと。差し出せなければ王国は怪物に滅ぼされてしまう。オズの住人は皆不死であるため、王や廷臣たちは「どうやってそんな娘を見つけられるのか」と嘆く。「それにもし見つけたとしても、その子に我々の犠牲になれとはいえまい」とつぶやく王に、占い師Akbadは「ひとつの国の重みのほうが一人の人間の命より重いに決まっている！」と一人奔走する。Akbadはアメリカから来た三少女ドロシー、ベッツイ、トロットに狙いを定め、エメラルドの都へと向かう。一方、王子のPhiladorは、王国を救う方法を、また、行方不明になったままの母の消息をたずねるために＜北のよい魔女＞を訪ねる。王国の運命は？少女たちはどうなる？

（感想）
面白かったです！が、それって私が単に「自分の国の危機を救うために立ち上がる王子」のパターンに弱いだけかも？？タイトルにもなっているGiant Horseってどこで出てくるんだ？と思っていたら物語も半ばになってやっと出てきました。またまたユニークキャラが一人増えました。

（内容）
No21で登場したPeterが再登場。かぼちゃ頭のジャックの家を訪れ、オズマやドロシーに会いにエメラルドの都へと向かう。が道に迷った二人はあちこちの国や村を訪ね歩き…花嫁を奪われたBelfaygor王の城を訪ねる。結婚式を翌日に控えながらならず者たちの首領Mogodoreに花嫁を奪われてしまった彼の話を聞いたPeterたちは、奪われた花嫁を奪還すべく立ち上がる。生きて帰れた者のいないMogodoreの山にある、中に入れた者は誰もいないBaffleburgの砦へと出発する。

（感想）
最初のうち、だらだらしていて読みづらかったけど、Belfaygorが出てきたころから後は一気でした。いっしょに冒険している気分になれました。Belfaygor、イラストではさえないおじさんって感じですけど、いやいやどうしてなかなかの人物です。お幸せに。

（内容）
騎士としての冒険を求め、Sir Hocusは一人旅にでる。彼を慕うComfortable　Camelが後を追う。一方、ニューヨークにおじと住む住む少年Speedyはおじが作ったロケットで火星に向かおうとしていた。しかし出発時のアクシデントでロケットはオズの国の地中深くへと潜ってしまう。地下王国で天井に穴を開けたとして罪に問われるSpeedy。溶岩の湖に投げ込まれることになり、なんとか脱出しようとして…。

（感想）
Sir HocusとComfortable Camelの秘められた過去が明らかに！という点では面白かったけれど、もともと特にこの二人のファンというわけでもなかったし、いまいち盛り上がりにも欠けるし、星二つ、かな。ロケットで火星に向かおうとするなんて、オズの話にしては”新しい”気がして「へー」と思いましたが。このお話が発表されたのが1930年。今年は2003年。未だに火星に行けた人はいないんですねえ。

（内容）
フィラデルフィアのPeter再登場。手下に船を乗っ取られて置き去りにされた海賊のCaptain Saltと、国民全てが王を見放して船に乗っていってしまい、一人取り残されたノネスティック洋の小さなOctagon Islandの王Ato。二人はCaptain Saltに残されたもう一艘の船Crescent Moon号に乗って、逃げた手下や国民を探してノネスティック洋を航海する。二人と意気投合したPeterは海賊の手下にしてもらい冒険を楽しむ。一方、またまたおさがわせのラゲドーが、今回は強い見方を得て、今までとは一味違うオズ侵略に乗り出す。

（感想）
いまいち盛り上がりに欠けるような気がして、私の好みではなかったので星二つにしましたが、こういうのがお好きな方もいらっしゃるかもしれませんね。船に乗ってあちこちの島を冒険する旅物語。ちょっとした船乗り気分が味わえます。「アイアイサー！」とか「アホイ！」とか、船乗り言葉（？）も気分を盛り上げてくれます。しかし、ラゲドー…あと何回出てくるんでしょうね？

（内容）
16作目の「Kabumpo in Oz」で活躍したPumperdinkのPompus王子とPeg Amy。二人の間には王女のPajoniaも生まれている。Kabumpoも健在。ところが、またもや王国乗っ取り計画が！今度は王と王妃、そして王子夫妻と小さいPajoniaの５人が魔法で消されてしまった！そして王国は敵の手に！Kabumpoは嘆きながらも、罪に問われていたところを助けてやったRandyと共に、王国奪還王家救済を胸にPumperdinkから逃げ出す。二人の力になってくれる誰かを探しながら。

（感想）
Red Jinという人物、なんとなく、威厳いっぱいの力のある魔法使いだというイメージを持っていましたが、あんなに楽しい魅力的な（？）キャラだとは思いませんでした。Kabumpoとのやりとりも楽しい。あちこちで個性豊かな新キャラに出会うのが読んでいて楽しいところではあるけれど、話自体はありきたりでつまらない気がしました。

（内容）
「つぎはぎ娘」に出てきたみんなに愛されているマンチキンの少年オジョが、ジプシーにさらわれ、次にはなんとそのジプシーを襲った盗賊団に囚われてしまう。歌って踊る熊 Snufferbux 、謎に包まれた過去を持つ盗賊の首領 Realbad と共に引き起こすさまざまな冒険。一方、オジョを探してドロシーとライオン、つぎはぎ娘も旅にでる。そして最後にはRealbadとオジョのあっと驚く出自が明らかに！

（感想）
最初と最後がよかった。最初はオジョとジプシーとのかけひきにどきどき。そして最後はみんなの窮地をどうやって救うのかにはらはら。お互いにオジョのことを思っているのに、反発しあってしまうSnufferbuxとRealbadのかけあいが面白かった。（というかSnufferbuxが一方的にライバル視しているだけですが…）しかし、Realbadはミョウに生々しいキャラですね。鹿を焼いて食べたり、キリスト教の洗礼を受けていたり…あまりオズっぽくないような。。。

THE FAMOUS FORTY (No21 ～ No30)

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