オズの歴史

＜ラーライン以前＞
おとぎの国ではなく、ただ恐ろしい死の砂漠に周りを囲まれているというだけの普通の国だった。

＜ラーライン以後＞
ラーライン率いる妖精の一団が旅の途中にオズの上空を通りがかり、その際、オズの国に魔法をかけておとぎの国とした。そのとき以来、オズではだれも死ななくなった。ラーラインは妖精の一人をこの国の統治者として残して去ってしまった。
支配者の名前は代々からなず＜オズ(偉大にして善良という意味）＞。女性の場合はオズマ。
ラーラインはフラットヘッドたちに缶詰の脳ミソを与えていった。

＜４人の悪い魔女の治世＞
あるとき、４人の魔女が結託して王を追い出し、王国の４つの地域を自分たちで治めようとした。当時の支配者(現在のオズマの祖父）を狩りの最中にモンビがさらって閉じ込めてしまった。そして、４人で王国を分割し、４つの地域を治めていた。モンビを北のよい魔女が、南の悪い魔女をグリンダが征伐するが、モンビはオズマの祖父を閉じ込めたまま、さらにオズマの父も閉じ込めてしまう。そして、オズマが生まれると誰にも彼女が正当な後継者だと知られないよう、姿を変えてしまう。

＜オズの魔法使いの治世　　（　　〜　１９００）＞
オマハの気球乗りだった＜魔法使い＞がオズに飛ばされてくる。人々は<魔法使い>の頭文字から、オズの正当な支配者だと考え、大歓迎した。＜エメラルドの都＞を建設させた＜魔法使い＞は、東西の悪い魔女の存在におびえつつ宮殿に引きこもったまま暮らしていたが、ドロシーの訪問をきっかけに、後継者にかかしを任命して、気球に乗って故郷に帰ってしまう。


＜かかしの治世　（１９００　〜　１９０４）＞
＜魔法使い＞の後を継いで支配者となったかかしが、宮殿でのたいくつな生活に飽き始めてきたころ、ジンジャーが各国の少女たちからなる軍隊を引き連れて＜エメラルドの都＞を襲う。グリンダの助けを借りてジンジャー隊を制圧したかかしは、正当なオズの支配者パストリアの娘であるオズマに王位を譲り渡す。

<オズマの治世　（１９０４　〜　現在に至る）>



※注　<魔法使い>がパストリアから王座を奪い、モンビにオズマを預けた、という説もありますが、ここではその説はあえてとりませんでした。