オズの魔法使い

No.	キャラクター名	性別	住所・出身	家族	詳細
1	ドロシー	女	アメリカ合衆国カンザス州	養父ヘンリー、養母エム	みなしご。本編主人公。
2	ヘンリーおじさん	男	アメリカ合衆国カンザス州	妻エム、養女ドロシー	農夫。朝から晩まで働き通しで、楽しみもなく、無口。長いあごひげ。
3	エムおばさん	女	アメリカ合衆国カンザス州	夫ヘンリー、養女ドロシー	やつれている。
4	トト	不明	アメリカ合衆国カンザス州	ドロシーの飼い犬	小さな黒犬。長いすべすべした毛並み。
5	マンチキンたち（３人）	男	マンチキン（「東」の国）	不明	背丈はドロシーと同じ。青色ずくめの服装で、高さ１フィートの丸縁のとんがり帽、その縁の周りに小鈴が並んでいる。服装も青。青い折り返しのついたブーツ。３人のうち２人はひげを生やしている。
6	北の魔女	女	「北」の国	不明	顔中しわだらけで、白髪の小柄な老女。白い帽子に、肩からひだのいくつもついた白いガウン。ガウンには細かな星が振りまかれている。良い魔女。
7	東の魔女	女	マンチキン	不明	ドロシーの家が竜巻による地上の落下地点にいたために下敷きになり死亡。死体は太陽光線により干上がって消滅。魔力は強い。悪い魔女のため、マンチキンを奴隷としていた。『銀の靴』を常時着用。
8	ボク	男	マンチキン	マンチキンで第一級のお金持ちの家	ドロシーがオズの国での初宿泊先の相手。今まで犬を見たことがない。
9	かかし	男	マンチキンのトウモロコシ畑の中	マンチキンの百姓二人により製造される。	頭は藁を詰めた小さな麻袋で、そこへ目鼻と口を描いて顔になっている。古びた青色のとんがり帽。身体は青色の上下の古着に藁を詰めたもの。脚には青い折り返しのついたブーツ。脳みそを所望。不眠不食。後のエメラルドの都の王になる。
10	ブリキの木こり	男	マンチキンの木立の中	父親も木こり。母もいた。美しい婚約者もいた。	婚約者の老婆が木こりとの結婚を反古にしようと、東の魔女と契約し、木こり自身が自分の体の各部位を切り落とすようにしむけた。その都度、ブリキ職人に左脚→右脚→両腕→首→胴の順でブリキの全身となる。その結果、心臓を無くしたため、婚約者への愛は薄れる。一年間さび付いて動けず。不食。後のウィンキーの国王となる。
11	臆病ライオン	男	マンチキンの深い森の中	不明	「獣の王」の自覚はあるが、臆病。後のカドリングの森の獣の王となる。
12	カリダ（二頭）	不明	マンチキンの深い谷	不明	胴体が熊のようで、頭が虎のような怪獣。爪は長くとんがっている。獰猛で非常に危険。
13	コウノトリ	不明（女？）	マンチキン	巣に赤ん坊がいる	困っている人を助けてあげるのが好き。
14	野ネズミたちとその女王	女王は女	マンチキンの野原（ウィンキーにも遠征可能）	何千匹	木こりがヤマネコに追われている女王を助けたことにより、ライオンを死のポピー畑からの救出作戦に協力する。
15	エメラルド都民の一家		エメラルド都下	女性と男性（夫婦か？）、子供二人	ドロシー一行を食事を与え、泊めてあげる。男性は足にけがをしている。オズの魔法使いを畏敬している。
16	エメラルドの都の門番	男	エメラルドの都の門に勤務	不明	小男。緑ずくめの服装。都に入る者に対して、緑色のガラスのはまった眼鏡を着用させる役目にある。
17	オズの魔法使いの宮殿の番兵	男	宮殿の扉の前にて勤務	不明	オズの魔法使いの取り次ぎ役。しかし本人はオズの魔法使いと対面したことはない。
18	緑色の絹のドレスの娘と、緑のひげの兵隊	女、男	宮殿内にて勤務	不明	美しい緑の髪と目をした娘は、宮殿の奥にいるオズの魔法使いまでの案内役で、ドロシーを案内するときだけ登場。後に続くかかし、木こり、ライオンを案内するのは、兵隊。
19	オズの魔法使い（謁見時の４様態）	性別を超えている	宮殿内	不明	ドロシーと謁見した際は『大きな首』。かかしには『宝石の冠をいただき、緑の絹のうすものをまとい、緑色の髪に、両肩から翼の生えた世にも美しい女性』の姿。木こりには『象ほども大きく、頭は犀、目が五つ、腕が五本、脚が五本、体毛に覆われた獣』。ライオンには『火の玉』。全員に西の魔女を殺せと要求。
20	西の魔女	女	ウィンキーの魔女の城	不明	悪い魔女。目は片方しか見えないが、千里眼。性悪なために、血は通っていない。暗闇が苦手。水は猛毒で、ドロシーにバケツいっぱいの水をかけられたことで溶けて消滅。
21	オオカミの一隊（四十頭）	不明	ウィンキー	不明	西の魔女の家来。魔女所有の銀の呼子笛を一回吹き鳴らすと馳せ参じる。魔女はドロシー一行にオオカミ隊を刺客に向かわすも、木こりに全滅。
22	カラスの一群（四十羽）	不明	ウィンキー	不明	西の魔女の家来。魔女所有の銀の呼子笛を二回吹き鳴らすと馳せ参じる。魔女はドロシー一行にカラス隊を刺客に向かわすも、かかしに全滅。
23	黒バチの一群	不明	ウィンキー	不明（匹数も不明）	西の魔女の家来。魔女所有の銀の呼子笛を三回吹き鳴らすと馳せ参じる。魔女はドロシー一行に黒バチ隊を刺客に向かわすも、木こりに全滅。
24	西の魔女の奴隷（十二人）	不明	ウィンキー	不明	ウィンキー人。魔女よりドロシー一行を暗殺せよと命じるが、ライオンの咆吼でびっくり仰天、退散。
25	空飛ぶ猿	不明	不明	西の魔女の支配下	「金の縁なし帽」により召還される。たくましい翼を持っっている。西の魔女に、ドロシー、かかし、木こりを殺害し、ライオンは生け捕りにしてくるよう命じられる。かかしは藁を全て抜き出され、木こりは空から落下されてめちゃめちゃに凹み、ライオンも魔女の城の鉄柵に監禁。しかしドロシーとトトには北の魔女のキスがあったために命は奪えず、城に拉致する。以上で西の魔女の猿使用権は使い果たした。
26	空飛ぶ猿	不明	不明	ドロシーの支配下	ドロシーが金の縁なし帽を所有し、使用。一回目の召還は、ドロシー一行を、ウィンキーからエメラルドの都まで飛んで運ばせる。二回目の召還で、ドロシーをカンザスに連れていくことを命ずるが、猿の能力を超えた要求のため、無駄使いに終わる。三回目は、ドロシー一行をカドリングの国に連れていくことで、三回使用の権利は使い果たす。後、グリンダの提案により、金の縁なし帽は猿たちに返還される。
27	空飛ぶ猿	不明	北の国	誰の支配にも属さない自由な種族だった頃	いきさつ：北の国によい魔法使いでもあった美しいお姫様ゲイレットが住んでいた。その婚約者のクエララと結婚式の直前、現猿王の祖父がちょっかいとしてクエララを河の落とした。ゲイレットはこれに立腹し、猿たちを金の縁なし帽の魔力に縛り付けた。
28	ウィンキー人	−	ウィンキー	−	黄一色。西の魔女に支配されていたが、ドロシーによって解放される。木こりを王として迎える。
29	オズの魔法使い（正体）	男	アメリカガッシュ国オマハ州の出身	不明	小さな老人。職業は転々とし、まずは腹話術師、サーカスの気球乗り、そして結果、ペテン師。しょせん人間なので、当然魔力は無い。青年の頃、気球で流されてオズの国に不時着。エメラルドの都づくり、宮殿建設、緑眼鏡着用義務などの政策を打ち出し、王座に就く。ペテン師であることに嫌気がさし、雲の上の兄に会うためだという嘘でかかしに王位を暫定的に禅譲し、気球に乗りドロシーを置いて合衆国に戻る。
30	グリンダ	女	カドリングの城	不明	南の国カドリングのよい魔女。魔女の中で最も力を持っている。かなりの年齢のはずだが若く美しい。髪は鮮やかな赤色で波打つ巻き毛が肩にかかっている。ドレスは真っ白。瞳はブルー。
31	暴れ者の木	不明	カドリングの森	不明	よそものを森によせつけさせないための防衛隊。
32	瀬戸物たち	性別はあるようだ	カドリング内の瀬戸物の国、高い壁で守られている	家族構成もあるようだ	すべて瀬戸物でできいている。生き物もおり、瀬戸物でできた牝牛、羊、馬、豚、鶏、など。人間もいるが、背丈はドロシーの膝より上はない。瀬戸物だけに割れやすく、しかし修復可能。道化師のミスター・ジョーカーは逆立ちをしては転んで割れてを繰り返す“頭が相当やられている左巻き”。お姫様が言うには、この瀬戸物の国の中では言動可能だが、国外に出ると、ただの瀬戸物になってしまう、とのこと。ライオンが教会を粉みじんにする被害が出た。
33	大蜘蛛	不明	カドリングの森	不明	体は象ほどあり、脚は木の幹ほど太く八本、黒いごわごわした体毛で覆われて、大きい口には一フットもある鋭い歯が並んでいる。獰猛な怪物で、森の獣を捕食する。この森にはライオンも何頭がいたが、大蜘蛛に食べられてしまい、獣の王座が空いていた。臆病ライオンが大蜘蛛を退治し、王座に就く。
34	トンカチ頭の腕なし人間たち（何百人）	不明（主に男）	カドリングの険しい丘の岩陰にて待機	不明	両腕がない。ずんぐりと背丈が低くて、頭でっかち。てっぺんが平らな頭は、幾重にもしわが畳まれた太い首にのっかっている。攻撃方法は、首が伸びて、対象物に頭を突進させるヒット方式。首が素早い伸縮運動をする。この岩丘一帯を何人たりとも通させない（理由は不明）。
35	グリンダ城の番兵三人	女	カドリング	不明	三人とも若い娘。金の縁取りのついた赤の制服を着ている。